茶こしが見つからないときは、食品に使えるキッチンペーパーで一時的に代用できます。
おすすめは、キッチンペーパーで茶葉を包み、手作りのティーバッグのようにして抽出する方法です。
ただし、手拭き用のペーパータオルや掃除用シートまで代用できるわけではありません。
食品への使用が表示されている未使用の製品を選び、長時間の煮出しや強く絞る使い方は避けましょう。
ここでは、茶こしをキッチンペーパーで代用する方法、うまく抽出できないときの対処法、安全上の注意点を分かりやすく紹介します。
茶こしはキッチンペーパーで代用できる
急に茶こしが必要になったときの応急策になる
キッチンペーパーは細かな茶葉を通しにくいため、茶こしがないときの代用品になります。
使い捨てなので、抽出後は茶葉ごと処分でき、茶こしの網に詰まった茶葉を洗い流す手間もかかりません。
大王製紙の案内では、キッチンペーパーやキッチンタオルは食品に触れることを想定した台所用品とされています。
ただし、同じ紙製品でも、主に手拭きや掃除に使うペーパータオルとは用途が異なります。
商品名だけで判断せず、パッケージに食品や調理への使用が表示されているかを確認することが大切です。
専用の茶こしとまったく同じ仕上がりにはならない
キッチンペーパーは、金属製の茶こしよりも目が細かく、水分を吸収する性質があります。
細かな茶葉を取り除きやすい一方で、お湯が通る速度は遅くなりがちです。
茶葉をきつく包むと葉が十分に開かず、普段より薄く感じることもあります。
キッチンペーパーはあくまで一時的な代用品と考え、日常的に茶葉からお茶をいれる場合は、茶こしや市販のお茶パックを使うほうが安定します。
キッチンペーパーを茶こし代わりに使う方法
用意するもの
次のものを用意します。
・食品や調理に使用できる未使用のキッチンペーパー1枚。
・茶葉。
・耐熱性のカップまたは急須。
・取り出すための清潔な箸またはトング。
茶葉の量、お湯の量、温度、抽出時間は、お茶の種類や商品によって異なります。
まずは茶葉のパッケージに記載された方法を目安にしてください。
茶葉を包んで手作りのお茶パックにする手順
1:手を洗い、乾いた清潔な場所にキッチンペーパーを広げます。
2:キッチンペーパーの中央より少し手前に、1杯分の茶葉を置きます。
3:手前側のおよそ3分の1を、茶葉にかぶせるように奥へ折ります。
4:右端から3分の1または4分の1ずつ折り、細長い形にします。
5:薄いほうの端を厚みのある側へ折り返し、重なった紙の内側に差し込んで閉じます。
6:できた包みを耐熱性のカップや急須へ入れ、茶葉に適した温度のお湯を注ぎます。
7:商品の表示を目安に抽出し、清潔な箸やトングで静かに取り出します。
茶葉はお湯を含むと膨らみます。
紙の中へ詰め込みすぎず、少し余裕を持たせて包むのがコツです。
また、折り込んだ側を上向きにしてカップへ入れると、包みが開きにくくなります。
いれたお茶を後からこす方法
茶葉をカップや耐熱容器へ直接入れて抽出した後、別のカップへ移すときにキッチンペーパーでこす方法もあります。
この場合は、小さなザル、みそこし、コーヒードリッパーなどの上にキッチンペーパーを敷き、お茶を少しずつ注ぎます。
キッチンペーパーだけをカップの上に張ると、お湯の重みで紙が落ちたり破れたりするおそれがあります。
必ず安定した器具で下から支え、熱いお茶を一度に流し込まないようにしましょう。
キッチンペーパーでうまく抽出できないときの対処法
お茶が薄いとき
お茶が薄い場合は、茶葉を包みすぎていないか、紙を何重にも重ねていないか確認します。
紙が厚いほどお湯の通りが遅くなり、短時間では十分に抽出できないことがあります。
まずは商品の表示どおりの温度でいれ、色や香りを見ながら抽出時間を少しずつ延ばしてください。
早く濃くしようとして熱湯を使うと、緑茶では苦みや渋みが強くなる場合があります。
お湯がなかなか通らないとき
後からこす方法で流れが止まる場合は、紙の目に細かな茶葉が詰まっている可能性があります。
一度に注ぐ量を減らし、自然に落ちるのを待ちましょう。
箸やスプーンで強く押すと紙が破れやすくなるため、無理に押し込まないでください。
流れにくさが気になる場合は、キッチンペーパーよりもコーヒーフィルターとドリッパーの組み合わせが扱いやすいでしょう。
紙が破れるとき
紙が破れる主な原因は、茶葉の入れすぎ、長時間の浸けっぱなし、強いかき混ぜ、取り出すときの絞りすぎです。
濡れても破れにくい厚手の商品を選び、取り出すときは包み全体を箸やトングで静かに持ち上げます。
薄手の紙を二重にすると強度は上がりますが、お湯が通りにくくなる点には注意が必要です。
破れて茶葉が出た場合は、新しいキッチンペーパーを敷いたザルなどでもう一度こしてください。
紙のにおいが気になるとき
製品によっては、ぬれた紙のにおいを感じることがあります。
香りの弱いお茶では風味の違いが分かりやすいため、無香料で印刷のない食品用製品を選びましょう。
異臭や薬品のようなにおいを感じた場合は飲まず、別の器具や製品へ交換してください。
キッチンペーパーを代用するときの注意点
食品に使える製品か表示を確認する
「紙だから安全」とは限りません。
食品に触れることを想定したキッチンペーパーと、手拭きや掃除を目的としたペーパータオルでは、用途や製品設計が異なります。
次のようなものは茶こしの代わりに使わないでください。
・食品への使用を確認できないペーパータオル。
・ティッシュペーパーやトイレットペーパー。
・除菌成分や洗浄成分を含むシート。
・香料付き、色付き、印刷付きの紙。
・一度掃除や手拭きに使用した紙。
製品ごとに使用条件が違うため、パッケージの用途と注意表示を優先します。
長時間の加熱や煮出しには使わない
一般的な紙製キッチンペーパーは、短時間の食品接触には使えても、長時間の加熱調理に向くとは限りません。
大王製紙も、キッチンペーパーを落とし蓋のように長時間使う用途には不向きと案内しています。
鍋ややかんで長く煮出したい場合は、耐熱条件が確認できる市販のお茶パック、だしパック、調理用のクッキングペーパーを使いましょう。
直火、オーブン、電子レンジでの使用も、パッケージに対応表示がない限り避けてください。
ホチキスや粘着テープで留めない
包みが開かないようにするためでも、ホチキスの針や一般的な粘着テープを熱いお茶へ入れるのは避けましょう。
紙の端を折り目の内側へ差し込む方法なら、異物が混ざる心配を減らせます。
包み方が難しい場合は、無理に袋状にせず、ザルやドリッパーでキッチンペーパーを支えてこす方法を選んでください。
熱いお茶でやけどをしないようにする
水分を含んだキッチンペーパーは熱くなります。
素手でつままず、箸やトングを使って取り出してください。
紙をカップの縁に固定したまま熱いお茶を注ぐ方法は、外れたときにお湯がこぼれる危険があるためおすすめできません。
キッチンペーパー以外で茶こしの代用になるもの
コーヒーフィルターとドリッパー
コーヒーフィルターは細かな茶葉を通しにくく、ドリッパーで安定して支えられるのが利点です。
茶葉を入れて上からお湯を注ぐより、別の容器で抽出したお茶を後からこす方法に向いています。
紙の目が細かいため、落ちるまでに時間がかかることがあります。
みそこしや小さなザル
目の細かいみそこしや小さなザルは、茶こしに近い感覚で使えます。
耐熱性があり、においや油汚れが残っていない清潔なものを選びます。
網目が粗く細かな茶葉が通る場合は、キッチンペーパーを内側に敷くと補えます。
料理用ガーゼやこし布
食品用の清潔なガーゼやこし布も、茶葉とお茶を分ける用途に使えます。
洗剤や柔軟剤のにおいが残った布、料理用か確認できない布は避けてください。
市販のお茶パック
今後も茶こしの代用品が必要になりそうなら、市販のお茶パックを常備しておくと便利です。
茶葉を入れて折り返すだけの製品が多く、キッチンペーパーよりもお湯が通りやすく、後片付けも簡単です。
茶こしとキッチンペーパーに関するFAQ
紅茶の茶こしにも代用できますか?
食品に使えるキッチンペーパーなら、紅茶の茶葉をこす用途にも代用できます。
紅茶は茶葉が開くための空間が必要なので、包みをきつくせず、商品に記載された湯量と蒸らし時間を目安にしてください。
ティッシュペーパーでも代用できますか?
おすすめできません。
ティッシュペーパーは水にぬれると破れやすく、飲食物をこす調理器具として作られた製品ではないためです。
食品への使用が確認できるキッチンペーパーを使いましょう。
キッチンペーパーのお茶パックは再利用できますか?
再利用は避けてください。
一度ぬれた紙は強度が低下しやすく、茶葉を入れ替える途中で破れる可能性があります。
使用後は茶葉ごと処分し、必要なときは新しい紙で作ります。
抹茶にもキッチンペーパーが必要ですか?
抹茶には使いません。
抹茶は茶葉を粉末にして、そのままお湯に混ぜて飲むものです。
キッチンペーパーでこすと抹茶まで紙に残ってしまいます。
粉砂糖や小麦粉を振るう茶こしの代わりになりますか?
キッチンペーパーは、粉砂糖や小麦粉を均一に振るう用途には向きません。
粉を振るう場合は、目の細かいザルや粉ふるいを使ってください。
まとめ
茶こしがないときは食品用のキッチンペーパーを選ぶ
茶こしがないときは、食品に使用できるキッチンペーパーで茶葉を包み、手作りのお茶パックとして代用できます。
茶葉を詰めすぎず、紙の端を内側へ差し込み、適した温度のお湯で抽出するのが失敗を減らすポイントです。
ただし、食品用ではないペーパータオルやティッシュは使用せず、長時間の加熱、強いかき混ぜ、紙を絞る行為も避けましょう。
頻繁に茶葉からお茶をいれる場合は、専用の茶こしや市販のお茶パックを用意するほうが、安全で安定した味に仕上げやすくなります。

