母の日は毎年5月の第2日曜日に設定されています。
ですから、2024年の母の日は5月12日(日)です。
この日は「お母さんに感謝の気持ちを伝える日」とされており、母の日に贈られる代表的なプレゼントは色とりどりのカーネーションの花です。
母の日が近づくと、花屋の店頭にさまざまな色合いのカーネーションが並ぶ光景が一般的です。
日本で初めて母の日が行われたのは、明治時代末期と言われています。
大正時代に入ると、キリスト教会や日曜学校で少しずつ広まり、昭和時代には大日本連合婦人会の結成が契機となり、3月6日が母の日として制定されました。
当初の日本の母の日は、現在の5月ではなく、別の時期に行われていました。
1937年(昭和12年)、菓子メーカーの森永製菓が「森永母の日大会」を開催し、これによって母の日が全国的に認知され広がりました。
また、約10年後の1949年ごろからはアメリカを参考にして5月の第2日曜日に母の日が行われるようになり、これが一般的な慣習となりました。
古くからあるように感じられる母の日も、実際には比較的最近の歴史的な出来事であり、アンナ・ジャービスの思いを大切にして、母親への感謝の気持ちを忘れずにいきましょう。
母の日の由来を紹介
母の日の起源にはいくつかの説がありますが、歴史的な流れを追ってみましょう。
古代ローマ時代では、女神リーアに感謝する春祭りが行われていました。
17世紀のイギリスでは、復活祭の40日前の日曜日を「Mother’s Sunday」とし、母親と過ごすために出稼ぎ労働者を里帰りさせる習慣がありました。
アメリカでは1905年5月9日、ミセス・ジャービスを追悼するためにアンナ・ジャービスが教会で白いカーネーションを配ったことがきっかけで、1914年にアメリカ大統領ウィルソンによって母の日が国民の祝日として制定されました。
ちなみに、日本では明治末期にキリスト教を通じて母の日の概念が伝わり、1915年に教会で行われ、1931年には皇太后の誕生日である3月6日が母の日となり、1937年には森永製菓が告知をしたことで全国的に広がり、1947年には公式に5月の第2日曜日が母の日とされました。
そして、母の日にまつわる裏話も存在します。
アメリカのアンナ・ジャービスの出来事は、母親に感謝をする日としてだけでなく、平和を願う母親たちの社会運動を記念したものでした。
ミセス・ジャービスは牧師と結婚し、「Mothers’ Day Work Club」という団体を結成し、病気で苦しむ人々を助けるために募金活動や食品検査を行っていました。
彼女の活動は南北戦争時代にも及び、平和を願ってさまざまな取り組みを行いました。アンナは母親の社会的な貢献をたたえ、母の日を祝日にするための活動を行い、1914年に実現しました。
しかし、母の日が商業化され、「母に感謝のプレゼントを贈る日」として広まり、平和に関する活動の意味が薄れてしまったと言われています。
母の日を迎える際、感謝の気持ちと共に、本来の意味での平和についても考える良い機会となっています。
海外での母の日の習慣
母の日の起源は20世紀初頭のアメリカ・ウェストバージニア州にあります。
母を亡くした女性・アンナが、亡き母をしのびながら5月に教会で追悼会を催し、母が好きだった白いカーネーションを参加者に一輪ずつ配りました。
その母への思いに感動した人々の輪が広がり、数年後にはアメリカのほとんどの州で母の日が祝われるようになりました。
そして1910年、ウェストバージニア州知事が「母の日」を公式に認定。1914年には当時の大統領ウィルソンの提案により、追悼会が行われた5月の第2日曜日が「母の日」として制定され、祝日となりました。
このことが世界的に見ても5月に母の日が広まる一因です。その後、明治時代ごろには日本に伝わり、戦後は一般的なイベントとなりました。
これまで紹介したのは「現在の日本で行われている」母の日の起源ですが、実は時代をさかのぼると、紀元前から母に感謝の気持ちを伝えるイベントが存在していました。
古代ギリシャ時代には、神々の母・リーアに感謝する春祭りが行われ、17世紀のイギリスでは、出稼ぎに出ている人たちを母と過ごすために里帰りさせる「マザーリング・サンデー」という日が存在しました。
いつの時代も、世界中で母への感謝の気持ちが表現されてきたのです。
日本ではアメリカ同様に、母の日にカーネーションを贈るのが一般的ですが、世界各国では時期や起源、プレゼントの内容が異なります。
それでも、お母さんへの感謝の気持ちを表す日として、母の日が広く祝われています。様々な国の母の日を参考にして、今年は普段とは異なる素敵な母の日を過ごしてみるのも良いでしょう!
イギリスの母の日
イギリスでは母の日は、イースターの3週間前にあたるイースターサンデーの次の日曜日に祝われます。これは通常、3月中旬から4月初旬にかけての日曜日となります。
イギリスの母の日は、アメリカ同様に歴史が深く、キリスト教の行事である「Laetare Sunday」から派生しています。
17世紀には、この日が「Mothering Sunday」と呼ばれ、出稼ぎに出ていた子供たちが故郷に戻り、母親に感謝の気持ちを示す日となっていました。
イギリスの母の日では、子供たちが母親に感謝の気持ちを込めて贈り物をする習慣が根付いています。
花やカード、チョコレート、贈り物などが一般的です。また、外食やアフタヌーンティーに連れて行くこともあります。
イギリスの母の日では、特にカーネーションが象徴的な花とされています。
母の日にはカーネーションを贈ることが一般的で、花屋やスーパーマーケットでは母の日に向けた特別な花束が販売されます。
母の日は家族が一堂に会し、特別な食事を共にする日でもあります。外食する家族も多く、レストランやカフェは母の日に向けて特別なメニューやサービスを提供することが一般的です。
イギリスの母の日は、家族や母親に感謝の気持ちを示す温かい機会となっており、伝統的な行事として親しまれています。
オーストラリアの母の日
オーストラリアでは、母の日は5月の第2日曜日に祝われます。
母の日に贈り物を贈る習慣は、1924年にシドニーのLeichhardtに住むジャネット・ヘイデン(Mrs Janet Heyden)によって始まりました。
彼女はニューイントン(Newington, Victoria)の州立女性老人ホームを訪れ、孤独で「忘れられた母」たちに出会いました。
彼女はこれらの女性たちを喜ばせるために地元の学校や企業から協力を得て贈り物の習慣を始めました。その後、彼女は毎年規模を拡大し、地元企業や市長からも協力を得ました。以来、母の日の贈り物の習慣は商業化されています。
母の日には伝統的にクリサンセマム(菊の花)が贈られ、これは母の日の季節である秋に花を咲かせ見頃になることと、クリサンセマムが「mum」(おかあさん)と呼ばれることに由来しています。
最近では男性も母の日にキクの花を身につけたり、キクを模した襟章を身に着けることがあるようです。
フランスの母の日
フランスの母の日(Fête des Mères)は、他の国と同様に母親への感謝や尊敬の気持ちを表す日とされています。
フランスでは母の日は、毎年5月の最終日曜日に祝われます。この日は定期的に設定されており、カレンダー上の位置が一定しています。
フランスの母の日の起源はアメリカやイギリスとは異なり、第一次世界大戦後の1920年代にさかのぼります。
この時期、アメリカで始まった母の日のアイデアがフランスにも広まり、商業的なイベントとして確立されました。
フランスの母の日では、子供たちが母親に花や贈り物を贈る習慣があります。一般的な贈り物には花、特にカーネーションが含まれます。
また、手紙やカードに感謝のメッセージを添えることも一般的です。
母の日は、家族で特別な食事を共にする機会となります。レストランやカフェは母の日向けに特別なメニューやサービスを提供し、家族全員で美味しい料理を楽しむことが一般的です。
母の日には様々な公共の行事やイベントが開催されることもあります。これにはパレード、コンサート、花火などが含まれ、地域ごとに異なる形で祝われます。
フランスの母の日は、家族が一堂に会して愛情を示す日であり、花や贈り物を通じて母親への感謝を表現することが一般的です。
イタリアの母の日
イタリアの母の日は、毎年5月の第2日曜日に祝われています。
イタリアの母の日は、多くの国と同様に、毎年5月の第2日曜日に設定されています。
この日は家族や友人が母親に感謝の気持ちを表す機会となっています。
イタリアでは、母の日には花や贈り物を母親に贈る習慣があります。
特にアザレアの花が母の日の象徴とされ、花屋や商業施設ではアザレアの花が特別な装飾として用意されることがあります。
子供たちは手紙や手作りのカード、贈り物を母親に渡すことが一般的です。
母の日には、家族が一堂に会して特別な食事を共にすることが一般的です。
外食や自宅での食事が行われ、母親に感謝の気持ちを表すとともに家族の結びつきを強化する時間となります。
イタリアの一部の地域では、母の日に公共の催し物やイベントが開催されることがあります。
これには音楽イベントやフェスティバル、アート展示などが含まれ、地域社会全体が参加できる機会となります。
母の日には、特別な料理やスイーツが用意されることがあります。
家族が母親の好みに合わせた食事やデザートを楽しむことが一般的で、母親に喜ばれるようなメニューが提供されます。
イタリアの母の日は家族愛や感謝の気持ちを表す日として親しまれており、特に花や手作りのプレゼントが大切な役割を果たしています。
韓国の母の日
韓国では母の日は「어버이날」(Eobeoinal)と呼ばれ、母親や父親への感謝の気持ちを表す日として祝われています。
韓国の母の日は、毎年5月8日に設定されています。この日は特別な行事や慣習が行われ、家族が一堂に会して感謝の気持ちを示します。
韓国の母の日では、子供たちが母親に対して感謝の気持ちを表す慣習があります。
花やカーネーションを贈ることが一般的であり、これは母親への尊敬と感謝の象徴とされています。
母の日には、家族が一緒に食事を共有することがよくあります。特に母親が喜ぶような料理を用意し、家族で楽しい時間を過ごすことが重視されます。
子供たちは母の日に母親に感謝の気持ちを示すために、手作りのカードや贈り物を用意することが一般的です。
これらのプレゼントは母親に対する深い愛情を表す手段となっています。
韓国では母の日だけでなく、「어버이날」として親をたたえる日としています。
母親だけでなく、父親にも感謝の気持ちを示す機会となり、5月8日は親に対する感謝の日として広く祝われます。
韓国の母の日は家族愛や感謝の気持ちを表す特別な日であり、子供たちが母親に感謝の気持ちを示すことが重要視されています。
タイの母の日
タイの母の日は、シリキット国王妃(現王太后)の誕生日である8月12日に祝われています。
タイの母の日は毎年8月12日で、この日は国王妃の誕生日として祝われています。
8月12日は金曜日であり、金曜日の色は「水色」であることから、母の日には水色の旗や飾りが用いられ、国中で祝賀の雰囲気に包まれます。
タイの母の日は国民の祝日として位置づけられており、学校や公共機関、多くの企業が休業となります。
この日は家族が一堂に会して、母親への感謝の気持ちを表す特別な機会となります。
タイでは母の日には花を贈ることが一般的です。
特にジャスミンの花が重要視され、母親への愛情や感謝を象徴する花とされています。また、子供たちは手作りのカードや贈り物を用意して、母親に感謝の気持ちを示します。
母の日には地元のコミュニティや公共の場でさまざまな祝賀行事が催されます。
これには花や音楽、ダンスなどが含まれ、地域社会が団結して母親への感謝を表明します。
シリキット国王妃の誕生日には、王室儀式やパレードが行われることがあります。これには国内外から多くの人々が参加し、国全体が祝福の雰囲気に包まれます。
タイの母の日は、母親への感謝と敬意を示す大切な機会であり、家族や地域社会が団結して祝福の日を迎えることが特徴です。
フィンランドの母の日
フィンランドでは母の日は5月の第2日曜日に祝われます。
母の日の贈り物としてはミニバラが一般的ですが、子どもたちは「ヴァルコヴォッコ」と呼ばれる二輪草を摘んでプレゼントすることもあるようです。
フィンランドは子ども支援の国際組織「セーブ・ザ・チルドレン」によって、母の日において世界で最も母親にやさしい国に選ばれています。
ハンガリーの母の日
フィンランドの母の日は、毎年5月の第2日曜日に祝われています。
フィンランドの母の日は通常、5月の第2日曜日に設定されています。この日は、春の季節に位置しており、花が咲き誇る季節となっています。
フィンランドでは母の日には、母親への感謝の気持ちを示すために花や贈り物を贈る習慣があります。
特に、ミニバラが一般的な花とされています。子供たちは手作りのカードや小さなプレゼントを用意し、母親に感謝の意を表現します。
母の日はフィンランドで公共の祝日ではありませんが、多くの人々がこの日を家族や親しい友人と過ごすことが一般的です。
家族が一堂に会して、お互いに感謝と愛情を表現する特別な日となっています。
学校や幼稚園では、子供たちが母の日に関連するアートやクラフトの活動を行うことがあります。
これにより、子供たちは自分の手で作ったものを母親にプレゼントする機会を持ちます。
フィンランドは、子ども支援の国際組織「セーブ・ザ・チルドレン」が2014年に発表した「母の日レポート」で、世界でもっともお母さんにやさしい国に選ばれています。
この報告書では、フィンランドが子供や母親の健康、教育、安全などの面で高い水準を維持していることが詳細に述べられています。
フィンランドの母の日は、家族が集まり感謝と愛情を分かち合う温かいイベントとして親しまれています。
トルコの母の日
トルコでは母の日(Anneler Günü)は、一般的に5月の第2日曜日に祝われています。
トルコの母の日は、毎年5月の第2日曜日に設定されています。この日は、家族が集まり、母親に感謝と愛情を示す特別な日とされています。
母の日には、母親に花や贈り物を贈る習慣が広く行われています。特に、カーネーションが母の日の花とされており、花屋や商業施設では母の日に向けた特別な装飾やキャンペーンが行われます。
母の日は家族が一堂に会し、一緒に食事を楽しむなど、親子や家族の絆を深める日とされています。
多くの人々がこの日を家族と共に過ごし、母親への感謝の気持ちを伝えます。
トルコの母の日は公共の祝日ではなく、通常の営業日とされています。しかし、多くの人々がこの日を特別な日と位置づけ、家族との時間を大切にします。
母の日には、トルコ国内で様々な社会的なイベントやキャンペーンが行われることがあります。
これには、母親や女性に対する意識を高めるための取り組みや、慈善活動が含まれることがあります。
トルコの母の日は、感謝の気持ちを表すとともに、家族や親しい人たちと共に過ごす機会となっています。
アメリカの母の日
アメリカの母の日は、一般的には5月の第2日曜日に祝われます。
この日は母親や母性に感謝し、敬意を表す特別な機会として親しまれています。
アメリカの母の日の起源は、20世紀初頭のウェストバージニア州にまで遡ります。アンナ・ジャービスという女性が母を追悼し、母の好きだった白いカーネーションを使って追悼会を開催しました。これが母の日の原点となり、その後全国的に広がりました。
アメリカでは、1914年に当時の大統領であるウッドロウ・ウィルソンが、母の日を5月の第2日曜日として祝日に制定しました。
これにより、母の日は国民の祝日として定着し、人々はこの日に母親に感謝の意を示すようになりました。
母の日には、子供たちが手紙や手作りの贈り物を母親にプレゼントするのが一般的です。
また、家族で食事に出かけたり、家で特別な食事を作ったりすることもあります。花やカード、贈り物を通じて母親に感謝の気持ちを表現する習慣が一般的です。
母の日は商業的な重要なイベントでもあり、花屋、カード店、レストランなどが特別なキャンペーンやプロモーションを展開します。
母の日には特に花束やカーネーションの販売が盛んで、多くの人が母親に花を贈ることが慣習となっています。
アメリカの母の日は家族の結びつきを強化し、母親に感謝の気持ちを伝える特別な機会として広く親しまれています。
日本の母の日の習慣
日本の母の日は、毎年5月の第2日曜日に祝われています。
日本の母の日は、アメリカや多くの国々と同様に、毎年5月の第2日曜日に設定されています。この日は、家族や子供たちが母親に感謝の気持ちを表す日とされています。
母の日には、花や贈り物を母親に贈る習慣が一般的です。
特に、カーネーションが母の日の花とされ、花屋や商業施設では母の日に向けた特別な販売やイベントが行われます。
子供たちは学校や幼稚園で手作りのプレゼントやカードを作り、母親にプレゼントすることもよくあります。
母の日は、家族が一堂に会して親子の絆を深める機会となります。
多くの人が家族で食事を共にし、母親への感謝を伝える日として特別な時間を過ごします。
母の日は親孝行の日ともされ、母親に感謝の気持ちを表すとともに、親子関係を大切にする機会とされています。
子供たちは母親に感謝の言葉やプレゼントを贈り、母親を喜ばせることが期待されます。
母の日は商業的なイベントとしても捉えられ、多くの店舗やレストランが特別なサービスや商品を提供することが一般的です。
カーネーションや花束、ケーキなどが人気の贈り物となっています。
母の日は、家族や社会全体で母親への感謝と愛情を表す大切な日として位置づけられています。
母の日に贈る花といえば
母の日の贈り物といえば、やはり花やフラワーギフトが人気です。
特に母の日といえば、カーネーションが一般的ですが、最近ではカーネーション以外の花も人気で、毎年異なる花を贈ることで新鮮な喜びを母親に提供する人も増えています。
しかし、カーネーション以外の花を選ぶ際には、どの種類が良いか悩むことがあります。
その際におすすめなのが、お母さんに伝えたい気持ちと同じ「花言葉」を持つ花を選ぶことです。実は、カーネーション以外にも母の日にぴったりな花言葉を持つ花がたくさんあります。
2024年の母の日は5月12日(日)で、日頃の感謝の気持ちを伝える素敵な花言葉の花を贈ってみませんか?
カーネーションの花言葉や由来
カーネーションの花言葉や由来は豊富で、色によっても異なります。
赤いカーネーション:「母への愛」「母の愛」を象徴しています。明るい赤い色は、熱烈な感情や深い愛情を表現します。
白いカーネーション:白いカーネーションは純潔さや清らかな愛を表します。一般的に、亡くなった母親を追悼する際に贈られます。
ピンクのカーネーション:ピンクの色は感謝や母への深い愛情を象徴しています。明るいピンクは特に温かく優しい心を表現します。
混色のカーネーション:複数の色が混ざったカーネーションは、感謝、愛情、幸福を複合的に表現します。多彩な色彩が豊かな感情を伝えます。
ストライプ入りのカーネーション:ストライプ模様が施されたカーネーションは、キャンディケインやバーバーポールのように見え、陽気で楽しい気分を表現します。
由来としては、アメリカの母の日の創始者であるアンナ・ジャーヴィスが、彼女の母が好きだったカーネーションを母の日の象徴として選びました。
アンナの母親が亡くなった後、アンナは教会で白いカーネーションを配ることで母を追悼し、これが母の日の起源となりました。
このアクションが後に広く受け入れられ、カーネーションが母の日の花として定着することとなりました。
バラの花言葉や由来
バラは美しさや愛情、感謝などさまざまな花言葉を持っています。
赤いバラ:「愛情」「情熱」「尊敬」など。特に深い愛情や情熱を表現するのに使われます。また、本命の愛を表す花としても有名です。
ピンクのバラ:「感謝」「幸福」「愛情」。ピンクは優雅で柔らかな感情を表現し、母への感謝や友情の贈り物として適しています。
白いバラ:「純潔」「無垢」「敬意」。純粋な愛や尊敬の気持ちを表す花として知られています。結婚式や葬儀でよく見られます。
黄色のバラ:「友情」「歓喜」「感謝」。明るく陽気なイメージで、友情や感謝の気持ちを表現するのに適しています。
オレンジのバラ:「情熱」「誇り」「興奮」。鮮やかなオレンジ色は、情熱的な愛情や誇りを象徴しています。
紫のバラ:「不思議」「魅力」「尊敬」。神秘的でエレガントなイメージであり、尊敬の気持ちを表現するのに適しています。
マルチカラーのバラ:複数の色が混ざったバラは、多様性や調和、愛情や感謝の複合的な気持ちを表します。
由来としては、バラは古代から高貴な花とされ、多くの文学や芸術作品に登場しています。
ローマ神話では愛の女神ヴィーナスがバラを生み出したとされ、キリスト教の伝説では聖母マリアの白いバラが象徴とされています。
バラは長い歴史の中で美と愛の象徴として栄え、さまざまな文化で重要な役割を果たしています。
紫陽花(アジサイ)の花言葉や由来
紫陽花(アジサイ)は、その美しい花姿と色彩で知られています。
紫陽花(アジサイ)を母の日に贈るのはあまり一般的に広まっていませんが、由来や花言葉を見ていくと母の日の贈り物としても十分です。
紫陽花の花言葉
感謝の気持ち:紫陽花はその美しい色合いや咲く季節によって、感謝の気持ちを表現するのにぴったりの花とされています。母の日に贈られる紫陽花は、お母さんへの深い感謝や尊敬の意を込めたものとされます。
誠実な愛:紫陽花の花言葉には「気品」「変わらぬ美」などがあり、これは誠実で純粋な愛情を象徴していると解釈されます。
紫陽花は日本の風土に深く根ざしており、その美しさが日本の文学や芸術に詠まれています。庭園や寺社の境内などで見られ、雨の季節に美しく咲くことから「雨降花」(あめふりばな)とも呼ばれます。
また、江戸時代の俳人松尾芭蕉の俳句や和歌に登場し、雅な美しさが賞賛されました。これらの文学的な背景から、紫陽花は日本の文化と深いつながりがあります。
紫陽花は品種によって様々な色合いを持ち、美しい花姿が感謝や愛情を表現するのに適しています。母の日に紫陽花を贈ることで、お母さんへの感謝や深い愛情を美しい花で表現することができます。
チューリップの花言葉や由来
チューリップは、様々な色や品種があり、それぞれ異なる花言葉を持っています。そのため母の日に贈るチューリップによっては花言葉であなたの思いが伝わる花と言えます。
チューリップの花言葉
思いやり:チューリップの一般的な花言葉には「思いやり」が含まれています。特にピンクのチューリップは、相手に対する深い思いやりを表現するのに適しています。
真実の愛:赤いチューリップは、真実な愛情や情熱を象徴する花言葉があります。これはロマンチックな関係や愛の表現に使用されます。
感謝:チューリップは、花束やアレンジメントに使われることが一般的で、これは感謝の気持ちを表すのにぴったりです。
チューリップの由来は主にオスマン帝国(現在のトルコ)にまで遡ります。
17世紀初頭、オランダの商人がオスマン帝国から初めてチューリップの球根を輸入しました。これがきっかけで、オランダでチューリップが広く栽培され、花が大変人気を博するようになりました。
オランダでは17世紀の「チューリップ・バブル」と呼ばれる現象が起き、チューリップの取引が熱狂的に行われました。これは歴史的な中で一種の投機的なバブルとされています。
チューリップはその美しい花姿や豊富な色合いから、感謝や愛情、思いやりを表現するのに適した花とされています。異なる色のチューリップを選ぶことで、贈り手の気持ちをより具体的に表現することができます。
胡蝶蘭(コチョウラン)の花言葉や由来
胡蝶蘭(コチョウラン)は、優雅で美しい花姿から、さまざまな花言葉を持っています。
胡蝶蘭(コチョウラン)花言葉
幸福が飛んでくる:胡蝶蘭の花言葉の中で、「幸福が飛んでくる」という表現があります。蝶のように軽やかで飛翔感のある花姿が、幸福や穏やかな気持ちを連想させるためです。
美人:胡蝶蘭は美しい花姿から「美人」を象徴する花言葉も持っています。その優雅な形状と色彩が美しい女性を連想させ、贈り物として女性に人気があります。
優雅な女性:胡蝶蘭は優雅で洗練された印象を与えるため、「優雅な女性」を表す花言葉もあります。
胡蝶蘭は主に東南アジアが原産地で、その美しい花姿が中国や日本などで愛されています。
名前の「胡蝶」は、中国語で「蝶々」を指し、その花が美しい蝶のような形をしていることに由来しています。
初めて日本に導入されたのは江戸時代のことで、当初は高級な贈り物として重宝されました。その美しさや希少性から、胡蝶蘭は現代でも贈り物や観賞用として人気があります。
胡蝶蘭はエレガントで上品な花であり、その花姿や芳香から、幸福や美を象徴する花とされています。特に贈り物としては、気品ある感謝の気持ちや祝福の意味を込めることができる花とされています。
ダリアの花言葉や由来
ダリアは美しい花であり、さまざまな色や形があります。
ダリアの花言葉
感謝:ダリアの花言葉には「感謝」が含まれています。この花は、感謝の気持ちを表現するのに適した花とされています。
尊敬:ダリアはその優雅で力強い花姿から、「尊敬」や「尊重」を象徴する花言葉もあります。
幸福な結婚:特に赤いダリアは「幸福な結婚」を意味し、結婚式の花や贈り物として使われることがあります。
ダリアはメキシコが原産地で、18世紀にスペインの植物学者アントニオ・ヘルナンデスによって初めて記録されました。その後、ヨーロッパで広く栽培され、さまざまな種類が育成されました。
ダリアは19世紀から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパの貴族や庭師によって高く評価され、多くの園芸愛好者によって改良が重ねられました。
名前の「ダリア」は、18世紀のスウェーデンの植物学者アンデシュ・ダールに因んで名づけられました。
彼は王立スウェーデンアカデミーの書記官であり、多くの植物に関する著書がありました。
ダリアはその多彩な色彩と美しい形状から、感謝や尊敬、幸福な出来事の象徴とされ、贈り物や庭園の飾りとして人気があります。
まとめ
母の日は、母親に感謝の意を示し、愛情を表すための特別な日として世界中で祝われているイベントです。以下に、母の日に関する概要や国ごとの特徴をまとめます。
アメリカのウェストバージニア州で、母を亡くした女性アンナ・ジャービスによって初めて提唱されました。彼女は母の追悼会を開き、母の好きだった白いカーネーションを参加者に配ったことが始まりです。
1914年にアメリカ合衆国で公式に制定され、5月の第2日曜日が母の日とされました。アメリカでは、カーネーションの贈り物や手紙、食事や家族との時間を通じて感謝が表されます。
各国で母の日は異なる日に祝われ、文化や習慣に応じて異なる形で祝われます。例えば、日本では5月の第2日曜日に、イギリスではイースターの3週間前の日曜日に祝われます。
母の日の贈り物はカーネーションが母の日の代表的な花とされていますが、他にも様々な花やプレゼントが贈られます。手紙や手作りのギフトも一般的です。
母の日は母親に感謝の気持ちを示すだけでなく、家族との絆を強化する機会でもあります。家族が一堂に会して食事を共にすることが多いです。
母の日は商業的なイベントとしても知られており、花屋や贈り物の売り上げが伸びる一方で、家族や友人との交流を深める機会ともなっています。
母の日は、母親や育ての親への感謝や愛情を表す素晴らしい機会であり、世界中で大切にされています。