2024年の父の日は6月16日（日）に設定されています。
父の日は毎年、6月の第3日曜日に訪れます。
この時期は梅雨入り前後で、時には蒸し暑く、時には雨で肌寒い日が続きます。
年度始まりの4月はゴールデンウィークや母の日など、イベントが盛りだくさんですが、6月には祝日がなく、「父の日」が意外にも忘れられがちです。
なぜ父の日が6月なのかについて、詳しくご紹介します。
父の日の日付は毎年異なります。2024年の父の日は6月16日（日）ですが、毎年6月の第3日曜日が父の日とされており、日にちが変動します。
2024年：6月16日（日）
2025年：6月15日（日）
2026年：6月21日（日）
父の日と母の日は、両親への感謝の気持ちを伝える日です。
しかし、なぜか父の日は忘れられがちで、「何もしなかった…」と後悔する声もよく聞かれます。
お忙しいお父さんと顔を合わせる機会が少ない中、「何が喜ばれるか」「何を贈ろうか」と悩むこともあります。
父の日が近づく頃には、「父の日は6月」と覚えておいて、毎年母の日が終わった後にカレンダーを確認すると良いでしょう。
父の日は世界共通なの？
世界各地で父の日を祝い記念する習慣が広がっていますが、その日付は必ずしも6月だけでなく、1月から12月までさまざまです。
日本では、父の日が特に6月の第3日曜日に行われることが一般的ですが、これは元々アメリカが発祥とされています。
20世紀初頭、母の日はあるのに父の日が存在しないことに疑問を感じた女性の訴えが広まり、その声は大統領にも届き、1966年に正式な国の記念日として制定されました。
日本には1950年頃に父の日の存在が伝わりましたが、母の日と比較してその認知度は上がりませんでした。
実際に広く祝われるようになったのは1981年で、「日本ファーザーズ・デイ委員会（FDC）」の設立がきっかけでした。
この委員会によって、有名人の「素敵なお父さん」を表彰するベスト・ファーザー賞などが設けられ、父の日が社会的なイベントとして認識され、一般的に浸透しました。
父の日の由来や起源とは？
日本では父の日は通常、6月の第3日曜日に祝われますが、「お父さんに感謝する日」や「お父さんを敬愛する日」は世界中で異なる日に行われており、必ずしも同じではありません。
父の日の由来や起源は、国や地域によって複数の説が存在しますが、広く世界で受け入れられている「父の日」はアメリカから始まったものとされています。
アメリカのワシントン州スポケーンには、ソノラ・スマート・ドッド（Sonora Smart Dodd）という女性がいました。
ソノラの父、ウィリアム・ジャクソン・スマート（William Jackson Smart）は、男手一つでソノラを含む6人の子どもたちを育て上げました。ソノラは、深い愛情を注いでくれる父をとても尊敬していました。
1909年5月、母の日のお祝いが行われた教会で、ソノラは「なぜお父さんの日はないのだろう？」という疑問を抱きます。
母の日は1907年に提唱され、既にアメリカ国内で広く浸透していました。
ソノラは大好きなお父さんのための日を作りたいと考え、地元の牧師教会に相談しました。
そして翌1910年、6月の第3日曜日にあたる6月19日に、最初の父の日のお祝いが行われました。
当初はソノラの父の誕生日である6月5日に行われる予定でしたが、準備が追いつかずに延期され、そのまま6月の第3日曜日が父の日として確立されました。
母の日は迅速にアメリカ国内に定着しましたが、父の日は難航し、正式なアメリカの祝日として認定されるのは60年後の1972年でした。
現在ではアメリカを始め、アジアやヨーロッパなど、世界中で父の日が広く祝われています。
ソノラの父への愛情が、多くの国々で共感を呼び起こした結果と言えるでしょう。これが、現在の主流であり、世界中に広まっている父の日の由来・起源です。
日本で父の日の導入のきっかけ
日本における父の日の導入は1950年頃でしたが、広く知られ、実際に祝われるようになったのは1980年代に入ってからでした。
この父の日の普及には、1981年に設立された「日本ファーザーズ・デイ委員会」が大きな役割を果たしました。1980年代には母の日が既に浸透しており、父の日も迅速に人気を博しました。
「日本ファーザーズ・デイ委員会」が主催する注目のイベントの一つである「ベスト・ファーザー イエローリボン賞」は、優れたお父さんとして選ばれた著名人に授与される賞です。
毎年、6月の父の日近くに行われる授賞式では、芸能人、ミュージシャン、経営者、落語家、スポーツ選手など、さまざまな分野から優れたお父さんたちが輝きます。
このイベントは、日本における父の日の象徴となり、多くの人々に親しまれています。
他の国々の父の日の過ごし方
アメリカの場合
アメリカにおける父の日は、一般的に家族が一堂に集まり、お父さんに感謝の気持ちを示す特別な日とされています。以下は、アメリカでの父の日の過ごし方の一般的な傾向です。
贈り物の交換: 家族や子供たちは、お父さんに感謝の気持ちを込めて贈り物を用意します。一般的なプレゼントには、衣類や靴、時計、お酒、スポーツ用具、テクノロジー関連のアイテムなどがあります。
家族での食事: 父の日には、家族全員が一緒に食事を共にすることが一般的です。外食に行ったり、家で特別な料理を用意してお祝いすることがあります。バーベキューやピクニックも人気があります。
アクティビティやレジャー: 父の日は、アクティビティやレジャーを楽しむ機会でもあります。お父さんの趣味に合わせて、ゴルフや釣り、ハイキング、映画鑑賞、スポーツ観戦などを楽しむことがあります。
カードや手紙: 家族や子供たちは、感謝の気持ちや愛情を込めたカードや手紙を書いてプレゼントすることが一般的です。これによって、特別な瞬間を共有し、感謝の意を伝えます。
家族写真を撮る: 父の日には、家族全員が一緒に写真を撮ることがよくあります。これは特別な瞬間を記念する一環として行われ、後に思い出として残ります。
父の日は、家族がお父さんに感謝の気持ちを示し、特別な時間を共有する日として重要視されています。各家庭によって過ごし方は異なりますが、感謝の気持ちや愛情を伝えることが中心となっています。
イギリスの場合
イギリスにおける父の日は、家族が一緒に過ごす日で、お父さんへの感謝や愛情を示す機会です。以下は、一般的なイギリスでの父の日の過ごし方です。
朝食やブランチ: 家族は、父の日の朝に特別な朝食やブランチを用意することがよくあります。自家製の料理や、お父さんが好きな食べ物を取り入れて、心温まる食事を共に楽しむことが一般的です。
贈り物の交換: 子供たちはお父さんに感謝の気持ちを込めて贈り物を用意します。これには、衣類、書籍、趣味に関連するアイテム、テクノロジー製品などが含まれます。
外出やアクティビティ: 家族で外出してアクティビティを楽しむことも一般的です。例えば、美術館や動物園の訪問、ハイキング、サイクリング、ゴルフ、または映画鑑賞などが挙げられます。
パブやレストランでの食事: 外食も人気の選択肢で、パブやレストランで家族全員で美味しい食事を楽しむことがあります。予約が必要な場合もあるので、計画を立てておくと良いでしょう。
カードや手紙: イギリスでも、子供たちは感謝の気持ちを込めて手紙やカードを贈ることが一般的です。手作りのカードや心温まるメッセージを通じて、愛情を表現します。
家族写真: 家族全員が一緒に写真を撮ることも父の日の風習の一部です。特別な瞬間を記念するために、写真を撮って家族アルバムに加えることがあります。
イギリスの父の日は、感謝と親子の絆を強める機会として家族にとって特別な日です。これらのアクティビティや過ごし方は、家庭によって異なることがありますが、一般的な傾向として挙げられます。
イタリアの場合
イタリアにおいて父の日は、特定の日には祝われていませんが、一般的には父親への感謝や愛情を表す機会として家族が特別なことを行うことがあります。以下は、イタリアでの父の日に関連する過ごし方や習慣のいくつかです。
聖ヨセフの日 (Festa di San Giuseppe): イタリアは聖ヨセフ（San Giuseppe）の日を祝う伝統があります。3月19日が聖ヨセフの祝日であり、これがイタリアにおける父の日にあたります。この日には、父親に感謝の気持ちを示す特別な料理や贈り物が用意されます。
家族での食事: 父の日には、家族が一堂に集まり、特別な食事を共に楽しむことが一般的です。伝統的なイタリアンレストランでの食事や、家で手作りの料理を用意することがあります。
ゼッポレの食べる習慣: イタリアでは、聖ヨセフの日には伝統的なスイーツであるゼッポレを食べる習慣があります。ゼッポレは、揚げたドーナツ生地にカスタードやジャムを載せ、粉砂糖をまぶしたものです。
手紙やカードの贈り物: 子供たちは感謝の気持ちを込めて手紙やカードを書いて、父親に贈ることが一般的です。心からのメッセージを伝え、愛情を表現します。
特別なアクティビティ: 家族で特別なアクティビティを楽しむこともあります。例えば、父親の好みに合わせてアウトドア活動や観光、映画鑑賞などを企画することがあります。
イタリアの父の日は、家族の絆を強め、父親に感謝と愛情を示す日として大切にされています。伝統的な料理や特別な瞬間を共有することで、家族全体がこの日を祝福します。
ドイツの場合
ドイツでは父の日（Vatertag）は、特定の日ではなく、母の日の40日後の木曜日に祝われます。この日は一般的に「男の日」（Männertag）や「紳士の日」（Herrentag）とも呼ばれ、家族や友達と一緒に楽しむ機会となっています。以下は、ドイツでの父の日の過ごし方に関連するいくつかの習慣や活動です。
ワンダーヴォッヘン（Wandertag）: ドイツでは、父の日には友達や家族と共に自然散策やハイキングに出かけることが一般的です。この日は、特に男性たちが自転車や馬車を使って自然に囲まれた地域を巡る「ワンダーヴォッヘン」と呼ばれる散策が盛んに行われます。
ワゴンやカートでの旅行: 父の日には、友達同士が自分たちの「ヴァゴン」（Bollerwagen、小さな手押し車や荷台を備えた車）を持参し、その中に飲み物や食べ物を詰め込んで、一緒に街を歩くことがあります。
ビールの飲み会: ドイツでは父の日にビールを楽しむことが一般的です。友達や家族と一緒に公園や庭でビールを飲む、ビアガーデンで集まるなど、楽しい飲み会が行われます。
伝統的な食事: 父の日には、特別な食事やバーベキューを楽しむことがあります。友達同士が集まって肉料理を調理し、自然の中で楽しむ光景が見られます。
観光やアクティビティ: 父の日には、友達や家族と一緒に観光地を訪れたり、アウトドアアクティビティを楽しむことがあります。ピクニックや釣り、サイクリングなどが人気です。
ドイツの父の日は、親しい友人や家族と共に楽しい時間を過ごす機会として捉えられており、自然を満喫することが一般的です。
韓国の場合
韓国では、父の日（부제일, bujeil）は母の日と同じく5月の第2日曜日に祝われます。以下は、韓国での父の日に関連する過ごし方や習慣のいくつかです。
父親への感謝と贈り物: 韓国では、父の日には父親への感謝の気持ちを表すために贈り物を贈ることが一般的です。これには、父親が好きなものや役立つアイテム、衣類、アクセサリーなどが含まれます。
家族との食事: 父の日には、家族で一緒に食事をすることがよくあります。外食に行くか、家で特別な料理を用意して、父親と一緒に美味しい食事を楽しむことが一般的です。
手紙やカードの贈り物: 子供たちは手紙やカードを書いて、父親に感謝の気持ちや愛情を表現します。手作りのものや心温まるメッセージが特に喜ばれます。
アクティビティや外出: 父の日には、家族で外出したり、特別なアクティビティを楽しむことも一般的です。映画を観たり、観光地を訪れたり、父親の趣味に合わせた活動を企画することがあります。
父の日セールやイベント: 商業施設やショッピングモールでは、父の日に合わせたセールやイベントが行われることがあり、家族でお買い物を楽しむこともあります。
韓国の父の日は、家族が一堂に会して感謝の気持ちを示し、楽しい時間を共有する日として重要視されています。感謝の言葉や贈り物を通じて、父親に対する深い愛情が表現されます。
中国の場合
中国では、父の日（父亲节, Fùqīn Jié）は毎年6月の第3日曜日に祝われます。以下は、中国での父の日に関連する過ごし方や習慣の一例です。
感謝の言葉と贈り物: 父の日には、子供たちは感謝の気持ちを表すために父親に手紙やカードを書いたり、贈り物を贈ることが一般的です。これには、父親が好きなものや役立つアイテム、衣類、アクセサリーなどが含まれます。
食事や家族の集まり: 父の日には、家族で一緒に食事をすることがよくあります。外食に行くか、家で特別な料理を用意して、家族全員が一堂に会して楽しい時間を過ごします。
家族写真を撮る: 父の日には、家族全員が一緒に写真を撮ることがあります。これは特別な瞬間を記念し、家族の結びつきを強めるためのアクティビティとなります。
親子関係を強調するメディアキャンペーン: 父の日には、様々なメディアで親子関係や父親への感謝を強調するキャンペーンが行われます。テレビやインターネットを通じて、感動的なストーリーや父親に関連する特集が組まれることがあります。
商業施設でのイベントやセール: 商業施設では、父の日に合わせて特別なイベントやセールが行われることがあります。これにより、家族が一緒にお買い物を楽しむこともあります。
父の日は中国でも家族が結束し、感謝の気持ちを表明し合う日として重要視されています。感謝の言葉や贈り物を通じて、父親への深い尊敬と愛情が示されます。
シンガポールの場合
シンガポールでは、父の日は毎年6月の第3日曜日に祝われています。以下は、シンガポールでの父の日に関連する過ごし方や習慣のいくつかです。
感謝の言葉と手紙: 子供たちは感謝の気持ちを表すために手紙やカードを書いたり、言葉で父親に感謝の意を伝えることが一般的です。心温まるメッセージを添えて、父親への深い愛情を表現します。
贈り物: 父の日には贈り物を贈ることが一般的です。これには、父親が好きなものや役立つアイテム、テクノロジー製品、アクセサリーなどが含まれます。贈り物は、父親の趣味や興味に合わせて選ばれることがよくあります。
家族での食事: 父の日には、家族で一緒に食事をすることがよくあります。外食に行くか、家で特別な料理を用意して、家族全員が集まって楽しいひとときを過ごします。
外出やアクティビティ: 家族で外出したり、特別なアクティビティを楽しむことも一般的です。公園でピクニック、映画鑑賞、観光地の訪問、スポーツ観戦などが選ばれることがあります。
父親の趣味に合わせたアクティビティ: 父親が特定の趣味を持っている場合、その趣味に関連したアクティビティを企画することがあります。例えば、ゴルフや釣り、ハイキングなどが挙げられます。
特別なイベントや展示会への参加: 父の日には、シンガポールで開催される特別なイベントや展示会に参加することもあります。これにより、家族で楽しい時間を過ごすことができます。
シンガポールの父の日は、家族が一堂に会して感謝と愛情を示し、特別な瞬間を共有する日として祝われています。
父の日に送る花の選び方
父の日にはお花もよく贈られ、日本では一般的に黄色いバラが選ばれています。
これはアメリカで初めての父の日式典が開催された際、存命のお父さんには赤いバラ、故人のお父さんには白いバラを捧げたことにちなんでいます。
その後、「日本ファーザーズ・デイ委員会」が「イエローリボンキャンペーン」を提唱し、父の日のシンボルカラーとして「幸せ」や「富」「希望」「尊敬」「愛する人の無事を願う」といった意味合いのある黄色を選びました。
そのため、同じ黄色であるヒマワリも人気で、「あなたを見つめる」「光輝」という花言葉があります。
他にも、威厳のある花姿で香りの強すぎない夏のスカシユリや、色数の豊富で合わせやすいガーベラも人気です。
父の日に花を贈る際のマナーには特に固有のルールはありませんが、一般的な礼儀礼節やギフトマナーを守ることが重要です。
父の日のプレゼントに添える熨斗や表書き、包装に関するマナーも留意して、贈り物を特別なものにしましょう。
まとめ
父の日の由来と歴史
アメリカが発祥で、ソノラ・スマート・ドッドによって提唱された。
ソノラの父親に敬意を表し、母の日に続く祝日として1910年に初めて制定。
父の日の日付
日本を含む多くの国で6月の第3日曜日に祝われる。
日付は年によって異なり、毎年カレンダーで確認が必要。
父の日の過ごし方
家族での食事や特別なアクティビティが一般的。
贈り物や花の贈呈も一般的で、感謝の気持ちを表す。
父の日の花の選び方
日本では一般的に「黄色いバラ」が父の日の花とされる。
花言葉や意味合いに注意して、父親への感謝の気持ちを表現。
父の日のプレゼントのマナー
熨斗や表書き、包装に注意して、贈り物をきちんと演出する。
贈り物の予算は3,000～5,000円が一般的だが、感謝の気持ちが大切。
父の日の国際的な違い
世界各国で父の日が異なる日に祝われており、それぞれの文化や習慣が影響している。
贈り物や過ごし方も国によって異なり、地域の伝統が色濃く反映されている。
父の日の重要性
父親への感謝や敬意を示す機会として重要。
家族が一堂に会し、特別な日を共有することで、家族の絆が深まる。
父の日は、父親への感謝の気持ちを表すだけでなく、家族が団結し幸せなひとときを共有する特別な日となっています。