昭和の日は元々みどりの日でした。いったいいつから昭和の日に変わったのか、そして昭和とは一体何なのか?
令和や平成で生まれた子供たちにも分かりやすく伝えるために、昭和の日についてできるだけ簡単に紹介していきます。
昭和の日(4月29日)は、もともとは平成の前の昭和時代の天皇、昭和天皇の誕生日で天皇誕生日と呼ばれていました。1989年に昭和天皇が亡くなり、みどりの日に名前が変わりました。
そして2007年になって、昭和という名前を残そうという考えから、4月29日のみどりの日が昭和の日となり、みどりの日は5月4日に移動しました。
今、我々が生きているのは令和という年号の時代です。令和に変わったのは2019年5月1日で、それまでは平成という年号の時代が続いていました。
そして平成の前は昭和と呼ばれていました。その前は大正でその前は明治、その前は江戸になります。
昭和の初めというのは丁度世界大戦という世界中で敵と味方に別れた戦争が起きていました。日本もその世界大戦に参加していて国内では、食べ物が不足して苦しい生活が続いています。
世界大戦という戦争が終わった後は、みんなで協力して幸せな生活をするために様々なものを考えたり作ったりして復興してきました。今使っているテレビや冷蔵庫、車なども、昭和時代に広く普及したものです。今の便利で平和な社会は、基礎はたいだい昭和の時に作られたものが多いです。ちなみに今やっているインターネットなども昭和の時代に作られました。
そういった経緯から昭和の日というのは、昔の辛く苦しい思い出やその後の高度成長期で豊かになっていった未来をお祝いする日という意味で制定されています。
昭和の日の由来とは?
昭和の日は「昭和時代の出来事を振り返り、国の未来に思いを馳せる日」です。
この日は、昭和時代が激動の時期を経て復興し、その時代を振り返りながら国の将来に思いを馳せる意味が込められています。簡単に言えば、昭和時代に起きた出来事を思い出して、国の未来について考える日といえるでしょう。
昭和時代は、長い戦後の厳しい時期を経て高度経済成長期に突入し、日本は大きな発展を遂げ、政治や人々の生活にも変革がもたらされた時代でした。
そのため、昭和に特別な思い入れを持つ人も多く、昭和の日は激動の時代を忘れずにいるとともに、昭和時代に生じた出来事を振り返り、国の未来に対する意識を高める日とも言えるでしょう。
昭和の日当日は、昭和時代に起きた出来事を思い出し、日本の未来に対する思いを巡らせる良い機会となっています。このように、昭和の日には様々な意味や背景があり、今でも国民に親しまれている祝日の一つなのです。
昭和の日があるなら平成の日もできるのか?
新しい元号令和が2019年に導入され、新たな時代が幕を開けました。
元号の変更に伴い、昭和の日がなくなり新しく平成の日ができるのではないかという懸念が広がりましたが、内閣府の国民の祝日発表によれば、令和5年だけでなく令和6年の4月29日も昭和の日は残り平成の日は制定されないことが確認されています。
ただし、今後祝日に関する法律が改定される可能性もあり、昭和の日がなくなるかどうかは未定です。また、昔はみどりの日だった昭和の日のように、名称が変わりながらも祝日として残る可能性もあります。
元々はみどりの日だった昭和の日。その前は、昭和から平成への変化の際に、昭和天皇の崩御に伴い、昭和「天皇誕生日」の4月29日が本来なら平日になるはずでしたが、日本国憲法公布前の習わしでは「天長節」がなくなり、「先帝祭」としていました。
しかし、現行の休日法では昭和天皇の崩御日を休日に制定することはできず、4月29日が平日になるとゴールデンウィークが短くなることから、改正祝日法が施行され、4月29日がみどりの日として定められました。その後、2007年の改正で4月29日が昭和の日に、そしてみどりの日が5月4日に移動しました。
昭和の日がある一方で、明治・大正・平成の日は存在しません。例えば、11月3日は明治天皇の誕生日だったが、文化の日に変更されました。大正時代の天皇誕生日は祝日にされなかったことや、その時代が短かったことが影響している可能性があります。
また、平成の30年間天皇誕生日だった12月23日も、現在は平日のままです。
新しい天皇陛下の即位に伴い、令和の時代が始まりました。祝日法の改正により、平成の天皇誕生日であった12月23日は平日のままですが、天皇陛下の誕生日である2月23日が新たに祝日となりました。
また、令和3年においては、「海の日」、「スポーツの日」、「山の日」の日にちが法改正により変更されています。
昭和の日とは?
昭和の日は、日本の祝日の一つです。元々は「みどりの日」として知られていた日付で、2006年(平成18年)まで4月29日でした。しかし、2007年1月1日に施行された改正祝日法により、新たに制定されました。
この祝日は、国民の祝日に関する法律の一部が改正された結果で、2007年(平成19年)に昭和天皇の誕生日である4月29日が「昭和の日」として設定されました。
法律の趣旨として、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」とされています。この日は「ゴールデンウィーク」に含まれる祝日の一つでもあります。
1989年(昭和64年)1月7日に昭和天皇が崩御し、天皇誕生日に関する法律が改正される必要が生じました。
昭和天皇の誕生日が新帝の誕生日へと変更された点は、旧法の天長節と同様でしたが、先帝祭の有無が改正前後で異なりました。
先帝の崩御日は先帝祭として旧法では休日となっていましたが、祝日法では休日となりませんでした。
そのため、先帝の崩御日ではなく誕生日を基に「昭和記念日」など昭和に因んだ新祝日として残す案もあったものの、1989年(平成元年)以降の4月29日は「みどりの日」という名称の祝日に変更されました。
2000年(平成12年)3月には自由民主党・自由党・公明党が改正法案を提出しましたが、内閣総理大臣の「神の国発言」の影響で衆議院での採決が見送られ、2002年(平成14年)に再び提出されました。
公明党・自由党が賛成し、2000年の法案に反対した民主党も賛成に転じ、2003年(平成15年)7月に衆議院を通過しましたが、参議院の解散により審議未了のまま廃案となりました。
2004年(平成16年)には自由民主党・公明党が3度目の改正法案を提出し、2005年(平成17年)4月に衆議院内閣委員会で可決されました。
参議院での継続審議を経て、2007年(平成19年)から施行され、同年以降の4月29日は「昭和の日」となり、それまでの「みどりの日」は5月4日に移動しました。
同改正法には二つの祝日設置だけでなく、振替休日や国民の休日の重複を避けるための条文の変更なども含まれています。
同様の例として、1927年(昭和2年)から1947年(昭和22年)まで制定されていた、明治天皇の誕生日を基にした明治節(現在の文化の日)があります。
昭和の日は結局何をする日なの?
国民の祝日は、日本の歴史や文化に触れる良い機会です。子どもたちに昭和の日の意味を伝える際には、以下のポイントを考慮して説明し、子どもたちが理解しやすくなるよう心がけましょう。
昭和の日のポイント説明
昭和の日は、昭和時代の出来事を忘れないための特別な日。昭和時代は、「令和」よりも何十年も前の時代であり、戦争など様々な出来事があった。
戦争を乗り越え、昭和時代の人々が頑張ったおかげで、今のような豊かで幸せな生活がある。子どもたちには、昭和の時代を知って、一緒に頑張って未来の日本を明るく幸せにしていこうというメッセージを伝えると良いでしょう。
では、昭和の日に子どもたちと過ごす方法を紹介します。
昭和の遊びを楽しむ
お手玉やメンコ、かごめかごめなど、昭和時代に愛された遊びを紹介して一緒に楽しむ。あやとりや竹とんぼ、おはじきなども体験してみて、昔の楽しみを共有する。
昭和の日本を感じる絵本やアニメ
図書館で昭和時代の生活や歴史に関する絵本やアニメを見つけ、一緒に読んでみる。戦争や復興、東京オリンピックに焦点を当てた作品で、昭和の時代を理解する手助けになる。
これらのアクティビティを通じて、昭和の日を特別な日として楽しんで学ぶことができます。
昭和の日は何をするのが一番良いのかは人それぞれ違うと思いますが、テレビやサブスク系の動画配信サイト等でも戦争の映画やアニメなどでも戦時中のアニメが集中して無料でみれたりしますので、そういったものを見るのも良いと思います。
まとめ
昭和の日についてまとめてみました。
日付と由来
日付: 昭和の日は毎年4月29日。
由来: 2007年に施行された改正祝日法により新たに制定された祝日。昭和天皇の誕生日を記念し、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」趣旨で制定されている。
歴史的背景
昭和時代は1926年から1989年まで続いた時代で、戦争や復興期を含む多くの歴史的出来事があった。
初めは戦争に見舞われ、その後の高度経済成長期や文化の変革が特徴的である。
元々の祝日との関係
元々の4月29日は「みどりの日」であり、昭和天皇の誕生日として祝われていた。
1989年に昭和天皇が崩御し、みどりの日に変更された。その後、2007年に「昭和の日」として再度制定され、みどりの日は5月4日に移動した。
祝日の趣旨
「昭和の日」の趣旨は、昭和時代の歴史を振り返りつつ、国の未来に向けて希望を抱く日とされている。
戦後の苦難を経て昭和時代の人々が乗り越えた困難に敬意を表し、その功績を讃えることが狙いとなっている。
昭和の日の過ごし方
昭和時代の遊びや伝統的な行事を楽しむ。
昭和時代の文学や映画、音楽に触れて時代を感じる。
昭和時代の出来事や人物に関する本やドキュメンタリーを見る。
子どもたちに昭和の日本の生活や文化を紹介し、理解を深める。
昭和の日は、日本の歴史と文化に深くかかわる祝日であり、その日を通じて昭和時代の遺産や教訓を次世代に伝える意味が込められています。